ポップカルチャー市場(アニメ・マンガ・ゲーム)は約2兆円の市場

数字で読み解くコンテンツビジネス第3回:世界をリードする「OTAKU(オタク)」ライフスタイルテクノロジー : 日経電子版
これによると、アニメ・マンガ・ゲームといったポップカルチャー市場は、日本のメディアコンテンツ市場の約15%を占めているのである。ポップカルチャー市場の内訳としては、ゲーム市場が1兆1087億円(56.2%)、アニメ市場が3588億円(18.2%)、マンガ市場が5047億円(25.6%)で、3市場合計で、1兆9722億円という事なんですけども、以前「萌え市場888億円」という報道がされましたが、このレポートを出した浜銀総合研究所調査部の方のインタビューによると、この3市場から「萌えか萌えじゃないか」と判断して出てきた数字が「888億円」という事らしいのですが、日本ポップカルチャー委員会がレポートした3市場「1兆9722億円」の市場規模から比較すると萌え市場は5%にも満たないですが、萌え市場に加えられなかった(もしくは除外された)作品もあったという事なので、実は5〜15%くらいが萌え市場なのかもしれません。
しかもこれ以外に、キャラクターグッズ市場やテーマパーク・アミューズメントパーク市場等の中から、3市場と密接な関連がある項目を含めると、2〜3兆円市場になるのじゃないのかなぁ…。実際、浜銀総合研究所調査部の「萌え市場」リポートも、アニメ・マンガ・ゲームの3ジャンルのみのピックアップで888億円となってますが、萌え市場のコア(ディープ)な部分であるキャラクターグッズ、フィギア(ガチャガチャや食玩に入っているフィギアの他、ガレージキット等)、同人誌・同人ソフトと、ゲーム市場の枠では多分入っていないPCゲーム(特にエロゲーム 別名:美少女ゲーム)等の売り上げと、「888億円」に加えられなかった除外された作品・商品を加えると、実際の萌え市場は1000〜1500億円超に達すると予想するのですが…。また日本ポップカルチャー委員会が提示している3市場の市場規模も、1割が萌え市場のシェアだと想定すると、ゲームが1108億円、アニメ358億円なんですが、番組広告収入といった消費者に関係ない項目が入っているので、それらを除外して金額を出すと260億円、マンガ504億円となって、3市場の合計が1872億円となるのである。前述した実際の萌え市場の市場規模予想範囲の1000〜1500億円を3市場だけで超えてしまうのである。(5%だとしても、936億円で、浜銀総合研究所調査部のリポートを超えているのである。)
まあ、詳しい事はリンク先の記事や、さらにその先の「日本ポップカルチャー委員会」のページへ行って読んでもらうのが一番なんで、興味を持たれた方はぜひ読んでみてはいかがでしょう? ちなみにアニメ市場内でアニメ雑誌やアニメ書籍の項目が無いので、アニメ雑誌に絞って売り上げを調べてみた。(アニメ書籍については、部数の割り出しができないのでスルー。アニメ雑誌については、日本雑誌協会の雑誌出荷部数で簡単に売上高を算出。)
アニメ3大雑誌(アニメージュアニメディアニュータイプ)の売上高は、約28億円となるが、単純に「(出荷部数×定価)×12ヶ月」という計算をしているので、売れ残りによる書店から発行元への返本を考慮すると22〜25億円くらいが妥当かと思ったりする。これ以外のアニメ雑誌や声優さんの雑誌が入って35〜45億円ぐらいかなぁ…。まあ、この数字はあくまでも予想なんで、嘘半分以上な感じで聞き流しておいてください。


あ、書き綴っていたら15日の2時過ぎたので、続きは次回に。